2011年5月16日月曜日

問題26 あなたの取材先を教えてください

あなたの取材先を教えてください。
取材先を持っていない方はぜひこの機会につくって教えてください。

取材とは自身の活動の糧になるようなことです。材料であり素材です。
ジャーナリストであれば直接被災地へ行き、その眼で原発を見に行くことがニュースをつくる素材になるでしょう。画家であれば取材対象はそのままモチーフになります。編集者はあの人はあそこへ、この人にあっちへと取材をさせようとするかもしれない。映画監督はテーマを探しに直感的に南米へ行ったりする…など など。

ここに出題する意図としては、問題を繰り返し考え続けていることで、問題に応答する技術が高められるように、人に説明できる、共有出来る取材先を複数持っておくことで「材料・素材」を取り出す技術が得られるのではないかと考えています。

そして「この時期、他人はどこへ行き、何を見聞きしたいのか」について興味があります。
みんなは何の素材を取りだそうとしているのかを知りたい。
例え専門が異なっても、何を知ろうとして、どう動こうとしているのかを共有することはたいへん刺激になることです。ここで影響し合って展開し、さらに新しい取材先を見つけたい! 

これまでの取材先も、これからの取材先も教えてください。

28 件のコメント:

  1. これまでの取材先でひとつ。

    私は上野公園に生息する鳩を取材していたことがあります。その地域の特性を知るためには、そこで暮らしている人たち(鳩)から話を聞きたいと思ったのです。そして取材をしていくうちに京都には鳩神社があるよと聞きました(それは人から)。ぜひとも!取材しなければと思い立ち、次の日には京都へ立ちました。
    京都の鳩神社は正式名称を「三宅八幡神社」。なぜ鳩神社と呼ばれているかというと、まず入口で出向かえてくれる狛犬が犬ではなくて鳩なんです。また「鳩もち」なる和菓子もあり、販売されている「鳩笛」を吹くと確かに鳩の声がする。もちろん境内にはたくさんの鳩。このように鳩が多いため鳩神社と呼ばれているそうな。そもそもなぜ鳩なのかと神主さんに由来を聞くも書物が足りなくてよく分かっていないと。

    こういう取材をしていました。このときはともかく鳩を調べなければと思っていました。結果、広場における鳩の分布図を作成しました。へんな取材例でしたがまずひとつ。

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  2. これまでの取材先として

    ・東京都中央卸売市場食肉市場
    牛が食肉になるまでの一連を見学させてもらった。
    生産者とスーパーの間の経路をしっかりみれた。

    ・地方の精神病院
    病院のある周辺地域にコミュニティケアが必要とされる郊外の精神病院を取材した。

    ・都心の精神科をもつ大学病院
    天井は低く、窓には鉄格子、清潔とは言えない環境だった。以前の時代の精神疾患に対する設えが残っていた。

    ・ヨーロッパ自画像の旅
    ヨーロッパ各地の美術館に所蔵されている自画像絵画を鑑賞、研究した。圧巻だったのはイタリアはフィレンツィエにあるウフィッツィ美術館。ここには予約限定で「ヴァザーリの回廊」という通路にある自画像コレクションを見ることができる。アルノ川の橋の上につくられたメディチ家専用通路は全長一キロ以上にも及び、その道全てに自画像が飾られている。とても面白い。

    ・草津温泉
    じつは今いる。ここの泉質は素晴らしい。温泉番付で東の最高位。火山国で地震国である日本。エネルギーの豊かさに改めて驚く。

    これからの取材先はどうしようかな。

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  3. これまでの取材先2

    ・陸前高田市にお風呂を届けてきた。
    http://hasunumamasahiro.blogspot.com/2011/04/blog-post_6495.html
    結果として避難所の現状をよく知ることが出来た。津波の後の凄惨さは報道で伝わっています。行って気づいたことは木材がみな一様に資材のようになっていること。どうやら大量の水が洗濯機のように家をかき混ぜて、柱など組まれていた構造体が解かれたのだ。

    これからの取材先1

    ・那須高原
    縁があって好きな土地。今回の原発事故で放射線物質がたくさん届いている。ともかく赴いてみたい。先日、東北道で通過した際は看板を見ただけで涙がでた…! 3月11日以降、何とも正体のわからない感情に抑圧されていたことに気づいた。分からないもんだね。

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  4. これまでの取材先3

    ・愛知県
    震災以降、3度名古屋市へ行った。西へ移動すると気持ちが楽になる。向こうでは変わらない日常を感じた。余震がなかった。

    これからの取材先2

    ・福島原発
    行ったところでどうしようもならない。近くには寄れない。怖い。しかし見たい。

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  5. これからの取材先3

    ・世界中の広場
    都市の中心にはだいたい広場がある。そしてだいたい鳩が居る。ヨーロッパでもインドでも中国でもいた。グローバルに取材したい。世界中のドバトを研究するのをどなたか応援してくれないかな。

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  6. これまでの取材先
    (本に関すること)

    ■ 人の家の本棚
    持ち主がどんな人なのか本棚を見て考えてみる。
    興味を持った本はひたすら見せてもらう。

    ■ 図書館
    膨大な本の中から、気が向くままに本を探し開いてみる。
    いろいろなインスピレーションがわいてくる。

    ■ セーヌ川沿いのブキニスト(古書露店)
    掘り出し物を探しながら、店のおじさんと話しながらいろいろな本を手に取ってみる。おじさんによっては、本に関する話もしてくれて面白い。ただし買いすぎに注意。

    ■ライプツィヒの印刷博物館
    活版印刷の工房が非常に面白い。職人が非常に楽しく解説してくれる。雰囲気を吸収する。


    これからの取材先
    □ 職人
    いろいろな職人と会って、話を聞いてみたい。職人技をどう応用できるか考えるのは面白い。

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  7. ■ 万博記念競技場
    中学生の頃、サッカーの稲本選手(当時はガンバ大阪所属)が大好きで、万博記念競技場に試合を見に行き、稲本選手のスライディングのタイミングを目に焼き付けた。

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  8. >■ 人の家の本棚
    持ち主がどんな人なのか本棚を見て考えてみる。
    興味を持った本はひたすら見せてもらう。

    これは珍しい取材先。我らが川俣師匠は昔、美術家のアトリエを見て回っていたそうな。
    あと太田くん、取材先から具体的に何を抽出しているのかも知りたい。

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  9. >これは珍しい取材先。我らが川俣師匠は昔、美術家のアトリエを見て回っていたそうな。
    >あと太田くん、取材先から具体的に何を抽出しているのかも知りたい。
    本を取材するときは、その本の要素、例えばヴィジュアルイメージやレイアウト、企画内容、編集方針を抽出し、自分の制作インスピレーションの素として保存します。記録に残します。
    取材から抽出したものは、何らかの記録に残します。私はいつも決まったノートに残す。

    アトリエ巡りはいいですね!

    我らが川俣師匠つながりで思いつきましたが、自分自身の中に自分自身のための取材先を置いておく、これをこれからの取材先にしたいと思います。
    「今」の思考を残しておくことで、いつかここに立ち返ってきて「過去」の自分を取材する。それは後ろに向いているのではなく、前に進むための起点としての過去です。意識的に置いておくことで、取り出しやすくしておく。
    さらにはそれが他の人の取材に役立つかもしれない。
    (川俣さんのアーカイブを思い出して考えたのでしたー。)
    □自分自身の中

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  10. ■ うらわ美術館
    展示は様々なインスピレーションのヒントで溢れている。
    特にうらわ美術館の展示はいつも私に良質の刺激を与えてくれ、
    自分の制作を見つめ直させてくれる。

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  11. 取材先・・・
    日々時間を割く興味の対象について。

    ●うたと滑稽
    「東海道中膝栗毛」と「ドン・キホーテ」の滑稽とうた。
    うたをいくつかつくりたい。(もしくはつくってもらいたい)

    ●海
    カミュの小説における海水浴のくだりに強く共感している。
    『ペスト』で、出口のない閉ざされた町でひとびとは内へ内へ、濃く、外がなくなっていった。
    そのときに、海に入ったら、何かが破けた。『幸福な死』でも、海で泳ぐなかで、頭で考えることが溶けて、体と一緒に液体のように流れていった・
    映画のクライマックスでは、この感じをいつも求めている。

    ●南米
    『ペドロ・パラモ』という小説のおかげで、長年心に閉まっていたラテンアメリカ熱が再訪。死者とのつきあいがふしぎ。メキシコ人は相手を待っていてくれる余裕があった。居心地のいい場所。住めないかと画策している。ずっと、この場所への情操は続くだろうと思う。
    ちなみにこの地方への旅そのものが、カミュの海水浴の役割をはたした。

    ●ホームムービー・ひとの記録
    五年以上ひとのホームムービーを大量にみてきた。記録の欲望。やさしいまなざし。いろんな記憶が混ざる。


    いままで

    ●魚・海
    生の魚が触れない女性の映画をつくった。マンボウの生態を調べて脚本を書いた。マンボウは死ぬと消えるというのに、わくわくしてた。魚に思うところがあったのか、というより海への興味があるみたい。

    ●国内外の現像所
    フィルムの現像所や世界のアーカイブを見せてもらっていた。
    フィルムのにおい、映像の体積。
    だいたいどこも似ているけれど、ホームムービー専門に集めてるイタリアのアーカイブは面白かった。記憶のデータベース。

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  12. 過去の取材が生きている!

    宮台真司氏
    『「どう生きるのか」という本当の問いに向き合うとき』
    http://news.livedoor.com/article/detail/5566602/?p=1

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  13. 取材現場は何でもある。人の話、匂い、気候、風土…取り出す情報は無限。だからこそ取り出せた知見には価値がある。仮説が崩れることもある。

    20歳の頃、師匠のアシスタントをして連日木材を運んでいた頃は(取材として振り返ると)ひたすら見ていた。美術の現場を何十時間もただ見ていた。師匠の作品過程、現地のスタッフ、展覧会のキュレーター、他の作家の制作過程、現地の食事・現地のビール。

    取材は視野を否応なく拡げる。更新である。得た知見はなくならない。

    だからこそ次は何を取材するかを考えたい「時分」だと思う。

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  14. 郷田さんの凄いね。詳しく聞きたい!


    >●ホームムービー・ひとの記録
    五年以上ひとのホームムービーを大量にみてきた。記録の欲望。やさしいまなざし。いろんな記憶が混ざる。

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  15. ツイッターの勝海舟BOTにこんなのがあった。引用。

    @KatsuKaishuBot 勝海舟bot
    活学問にも種々仕方があるが、まづ横に寝て居て、自分のこれまでの経歴を顧み、これを古来の実例に照して、徐かにその利害得失を講究するのが一番近路だ。さうすれば、きつと何万巻の書を読破するにも勝る功能があるに相違ない。
    http://twitter.com/#!/KatsuKaishuBot/status/28288065759870976

    太田くんの「自分自身の中に自分自身のための取材先を置いておく、これをこれからの取材先にしたいと思います」はこれに通ずるね。

    有用な取材だね。

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  16. 助さんの「取材とは何か」と考えさせられる。
    外にある対象を、外から観測するのでは取材はつまらないと私は思う。こう、中へ入っていって、自分もそこの関係者の一人になるべき。相互のやり取りの中で素材をつくりあげたい。例えるなら畑の中の茄子のように…はいい例にはならないな。
    言いたいのは「自分の問題」が取材にはあるということ。

    >■人と出会い、話すこと
    人と出会う場には、気付きがある。
    その人のことを知りたくなるし、
    知ったことを自分と照らせあわせて、
    自分のことをすることができる。

    うーん、言語化できてないなー
    だが、ここには、「取材」の要素がつまっている、と思うのです。

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  17. 太田くん、これは「観戦」じゃないかと思ったけど…スライディングのタイミングを取材したのか。で、どうだったのかね?

    ■ 万博記念競技場
    中学生の頃、サッカーの稲本選手(当時はガンバ大阪所属)が大好きで、万博記念競技場に試合を見に行き、稲本選手のスライディングのタイミングを目に焼き付けた。

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  18.  遅れました。取材先か。なるほど。

    ■古典・教典

     今回の地震と津波があったときに、宗教に熱心なひとなら今こそ聖書やらコーランやらを読み返すだろうなと思った。時代や人間が変化しても常に「取材先」であり続けてくれるもの、それを「古典」や「教典」と呼ぶのではないか。

     ぼくは特に熱心な宗教者ではないし、そういうひとは日本に多いだろう。でも「自分にとっての古典」をもっているかどうかは、不安定な時代には重要だと思う。それは本でもいいし、絵でも、映画でも、彫刻でも、歌でも、場所でも、なんでもいい。「困ったときにひとりで向き合えるもの」は、自分や現代が今どうなっているかを「取材」するための、大切なソースだと思う。

    ■記憶

     何度も書いている気がするけど、ぼくの定期的な取材先は自分自身の記憶です。「どうしていつのまにかこんなとこまで来てしまったのか」と考えると、勉強になることが多い。

    ■日々のニュース

     新聞ができたり、「ニュース」というものが生まれたとき、人類はとてもわくわくしただろうと思う。近くや遠くで起きたことをきき、それについて考え、話し合うということは、たぶんとても楽しかっただろう。現代では「もうお腹いっぱいだからいらないよ」という感じかもしれないが、ぼくは自分が興味をもてることを日々インターネットで調べられる時代に生きていることをたいへん嬉しく思っています。

    ■外国語

     言葉というのは、世界中で同じ内容を別々の言語で表現しているわけではない。それぞれの言語で表現できることは異なるし、同じ内容のつもりでも言語が変われば絶対にズレが生じる。外国語を「取材」すると日本語の可能性や限界が見えてくる。それは自分自身の可能性や限界でもある。それを認識することで意識的に言葉を使えるようになる。ぼくは自分や世界や歴史をつくるのは言葉だと思っているので、意識的に言葉を使うことは自分の活動にとって重要なトレーニングです。

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  19. じつは私、これから青森へ行く。
    取材のために行く。
    青森にあるホテルの改装に関わっていて、どんなのにするかを決めるため現在深夜バス(10時間かかる!)に乗っています。
    今回のここで得た「取材」の考えを持って実践してみようと思います。またブログなどで紹介しますね。
    ちなみに青森県は初めて。

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  20. 林くんのコメント
    >■記憶
     何度も書いている気がするけど、ぼくの定期的な取材先は自分自身の記憶です。「どうしていつのまにかこんなとこまで来てしまったのか」と考えると、勉強になることが多い。

    取材とは=勉強ですよね。探求がある。取材先が「自分」の場合、何か自分についてアウトプットがないとやりにくいと思うのですが、林くんは自伝的に書き連ねたりしますか?

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  21. あ、消灯だ。

    まだコメントしたいが、翌日の朝にします!

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  22. 青森を取材中!
    http://hasunumamasahiro.blogspot.com/2011/05/blog-post_21.html

    素材をつくろうと、題材を取りだそうとしています。

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  23. みなさん、これからの取材先って持っていますか?
    狙っているのはありますか?

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  24. >取材とは=勉強ですよね。探求がある。取材先が「自分」の場合、何か自分についてアウトプットがないとやりにくいと思うのですが、林くんは自伝的に書き連ねたりしますか?

     取材も勉強も、目的がないと成果に乏しいよね。これは好きで本を読むときと作品をつくるために読むときの差ではっきりわかった。この差は衝撃だった。

     取材先が「自分」の場合も、やはりたいていは目的をもって取材に出ている。今後の身の振り方を悩んだり、あるいは逆にどうしてこんな楽しいことになったのかと考えたくて自分の記憶を取材する。目的があるということはアウトプットがあるということ。その取材が自分の行動になったり、選択になる。

     ぼくが自分の記憶を取材するのは、それ自体を表現するためではなく、行為につなげるためだから、その意味でのアウトプットはしているけど、自伝的に書いたりはしないね。

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  25. >みなさん、これからの取材先って持っていますか?
    狙っているのはありますか?

     ひとまず上に書いた「古典・記憶・日々のニュース・外国語」の取材は今後も続ける。

     それ以外にもたくさんある。

    ■国内各地・海外各地のご飯

     ご飯には生活があり、文化があり、歴史があり、思想がある。最近は外国に行っても美術館や劇場よりご飯を優先する。ご飯はいろんなことを教えてくれる。

     しかし特に目的のない取材になっていることに気付いた。今後はなにか世界各地のご飯をまとめる視点や野望を抱いて取材しようと思う。

     これは「安心してご飯が食べられる/食べられないとはどういうことか」という問題意識を含む。

    ■子供・親・歴史

     1ヶ月前から子供の取材が始まった。子供が生まれると自分の親に対する考えが変わった。それから、抽象的ではなく、かなり具体的に「歴史」に手を触れることができるような気がしてきた。さらに人類の「進歩」とか「夢」とかもわかる気がしてきた。自分の感覚がカバーする時間が拡がったし、物事の変化や、時代時代の人間の決断に対する知覚が変わった。これはまだあまりうまく言えないけど、大事な取材先だと思う。

    ■猫と死

     猫は6年前から取材している。猫との関係も子供が生まれると変わる。子供は自分が死んでも生き続けるひと。すると猫は自分が生きているうちに死んでしまうひとという感覚が強まる。理解不能な生物・猫の取材はこれからも大切。

    ■社会

     子供がいないときとこれからとで「社会」の見え方、接し方、接され方はずいぶん変わるだろう。「どのような社会が望ましいか」という自分なりのビジョン=目的をもちつつ、「社会」の取材をすると役立ちそう。

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  26. >太田くん、これは「観戦」じゃないかと思ったけど…
    >スライディングのタイミングを取材したのか。
    >で、どうだったのかね?

    >>■ 万博記念競技場
    >>中学生の頃、サッカーの稲本選手(当時はガンバ大阪所属)が大好きで、
    >>万博記念競技場に試合を見に行き、稲本選手のスライディングの
    >>タイミングを目に焼き付けた。


    大変勉強になって、吸収・実践を試みました。
    目に焼き付けるという取材方法は、非常に有効だなと感じました。
    百聞は一見になんちゃらとか言いますしね。

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  27. これからの取材先
    □ドイツ
    ドイツに取材に行きます!(宣言)
    出版・製本の文化、職人の技術などを体で感じ、吸収し、自分なりの形に落とし込んでいきます。
    ドイツに限らず、こういったものはいろいろなところに行って取材してみたいものですが、まずはとにかくドイツ、ライプツィヒ!

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