2011年2月4日金曜日

問題11 何か困っていませんか

 先ほど帰国の機上で映画「ソーシャル・ネットワーク」を見ました。感じるところの多い映画で、今日見られてよかったです。

 フェースブックの発端は私的な問題の解決にありました。私的な興味の発展が今のエジプトにまでつながる数億人規模のネットワークをつくりだし、公的な領域での影響力を拡大しています。

 私的で具体的な問題に解決策を与えること。しかもそれを自分だけが享受できるようにするのではなく、「ついでに」他の人にも役立つ形にして公開・共有すること。それが一つのポイントです。(また、アイディアと技術が同一人物の中に共存することという、同様に大事な第二のポイントを感じましたが、それはまたいつか扱います。)私的な問題の解決をシェアする(=公共化する)インフラが準備されたことで、私的/公的という境界線はますます見直しを求められていると思います。

 そこで、今回はやや趣向を変えて、解決したい私的問題をシェアしてみたい。ベタベタした「わたし」の問題を開陳するのではなく、いつもの議論のように理論的なものともやや異なる、ひとに相談し共有したら何かいいアイディアが出てくるかもしれない現実的問題を提起してみましょう。そしてそれぞれ何か意見・アドバイス・提案できるようなことがあれば、それをコメントしあいたいと思います。

 まずはわたしからいくつか。

1)妊婦に対する失業保険制度にとても困っています。妊娠が理由で退職した場合、失業保険が給付されるのは出産が済んで6ヶ月後からだそうです。つまり、妊娠6ヶ月で退職したとすると、退職から1年ほどは失業保険の給付を受けられません。失業保険が「求職中かつ就業能力のある失業者に対する保険給付」であるというのがその理由のようですが、わたしに言わせれば「職を離れて経済的困難にある者を支援すること」が本来の趣旨であるべきです。にもかかわらず、妊娠・出差期間という普段よりも(あるいは「普通の失業者」よりも)さらに多くの経済的負担を強いられる場合に、よりによってまったく支援を受けられない。これは大変おかしなことと思い、とても困っています。ただし、制度を変えたとしても困難は残ります。というのも、失業保険受給者は毎月管轄の部署に手続きに行かなければいけないのですが、例えば里帰り出産の場合、出産の前後2〜3ヶ月を郷里で過ごすため、手続きに出向くこともできないわけです。これには大変困っています。

2)引越しが困難です。「ソーシャル・ネットワーク」を見ていても感じたけれど、何かアイディアやプロジェクトを思いついたときに友人や相談相手が近くにいるというのはとても大切で、今からでもそういう環境をもちたいと思います。しかし「東京」と呼ばれる地域は広すぎるし、敷金礼金といったシステムも含め引越しにはかなりのお金がかかる。それでも「環境」をいかに整えるかはやはり重視したい。もしかしたらこの「東京」で物理的な近さを求めるのは最初から諦めて、インターネット等を使った別の「近さ」の構築により注力すべきなのかな、とも思います。とはいえ、4月に子供が生まれたら子育ても手伝ってほしいので(実際親族が近くにいないのだからその方向しかないと思う)、物理的な近さも必要なのですが…。現実的な問題です。

3)文房具をつくることってできるのでしょうか?

 「私的問題」の紹介と、他の人の問題への意見は分けて書きこんでくれたらいいと思います。

 今回はいつもより気軽にやりましょう! 単純な問題、思いつき、半分冗談、なんでもいいと思います。

6 件のコメント:

  1. 林さんの問題について

    > 1)妊婦に対する失業保険制度について
    こんな問題があるのですね!
    林さん、この本来の趣旨を見失った保険を乗り越えるお金を得るプロジェクトをしてみたいです!

    > 2)引越
    これは私も考えていることで、今は物理的な距離に影響を受けてしまいがちです。
    それで、全く深くは考えず、何となく連想した言葉をここに残しておこうと思います。「ネット上のアトリエ」。

    > 3)文房具
    作ってみたいです。
    昔、ネリケシを作ろうと必死になってました。

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  2. 続いて私の問題を!

    1) やっぱり引越をどうしよう。

    2) アトリエが欲しい。引越とも絡みますが。

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  3.  太田くん、「お金を得るプロジェクト」っていいですね! すでにアイディアがあれば、ここに書ける範囲で挙げてみてほしいです。

     「ネット上のアトリエ」もいいね。自由度の高い場ってことかな。

     少し話がずれますが、今ちょっと考えているのは、「場づくり」と「人格づくり」(「編集可能性」の回の蓮沼くんの議論参照)を融合させる必要性。フェースブックというのはそういうことなのかなと思う。まだちゃんとやってないからわからないんだけど。日本ではリアル空間に関してもネット空間に関しても「場づくり」への偏りがあるという印象。しかしやっぱり「場」があるだけじゃ面白くないと思うんです。そこで自分はどんな「人格」として存在するのか、他にどんな「人格」がいるか、「人格」同士はどのような関係をもつか、それが全体としていかなる「演劇」としての面白さを見せるか、そういうのが大事で、プロレスでも芸能人でもキャラ文化でもネット上でも、やはり「個体」がベースにある。「場づくり」と「人格づくり」を並行して考えると面白いと思いました。

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  4. 負担に直結して、直ぐに、手当してくれたら助かるのにね。助けてほしい時期なのに。

    出産手当金、出産育児一時金、児童手当、乳幼児医療費助成、失業給付金、医療費控除
    (参考 http://zubora-mama.com/syussann.htm )
    これらが、出産してから始まる手当というのが残念。医療費控除ものちのちだし。
    また、出産前後って物理的な負担があるのにかかわらず、毎回窓口に行けという発想も残念だ。

    という声を出しても、すぐに制度が変わるわけではないので、近々の解決としては、身の回りに助けてもらうしかなさそうだ。
    本人が窓口に行かなければならないのは、残念だけど仕方ないとして、そこに行くまでの道中は友人の車を使うとか。
    産後もらえるお金を計算して、お金を借りるとかして、負担を分けるのが良い。子供のためだったら、周囲のいい大人は負担に思わないはず。
    その点からも近所に住むと助かるよね。
    近所に住むと、易しい問題になるからね。

    そう、困っていることは、易しい問題に移すことが大事だ。
    ネット上でも、現実でも「近く」することがポイントになるはず。

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  5. 「お金を得るプロジェクト」案あれこれ!(今までになく雑です)

    ・そもそも社会のためだとかそんな目的は一切なく、「我々はお金が欲しくてこのプロジェクトをやっている」というスタンスでのプロジェクト。

    ・どれくらいの利益をあげているかまるっきり公開してしまう。

    ・ 様々な価値を、すべてお金に換算して考えるプロジェクト。

    ・保険を作ってしまう。

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  6. 「引越し」
    これは、私も考えてるのですが、どうしてもお金や仕事をどうするということから考えてしまいます。なにかいい方法がないものか・・・
    物理的な近さは私も求めている。東京の広さは、人に合うのに「約束」や「手続き」が必要で、それが面倒でどうしても遠くなってしまうね。

    ネット上でもいい場をつくることはできるとおもうのですが、そうでない部分てどうしてもあるね。「赤ちゃん」「子供」という存在が、物理的な近さについて必然となり、深く考えるきっかけになるというのは、大事なポイントだと思います。また、赤ちゃんは間違いなく「場」を強力に支配してしまうでしょう。

    妊婦さんの失業保険については、こんどじっくり弟の奥さんに聞いてみます。
    子供への手当金や助成に限らず、保険や年金や税金はわかりにくいよね。勉強しないのを棚にあげてしまいましが、ほんとなら中学や高校で、こうしたことをわかりやすく教える授業があるべきだと心から思う。少なくとも、日本で生きていくのに必要とされているのだから。

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