今回は「拠点」について考えたいです。
実は、今回の問題集のテーマを考えていて、自分のいまの関心のテーマは「旅」や「移動」だったのでその話をふりたいと考えていました。しかし、場所の移動について考えているうちに、「自分の拠点」について気になりはじめました。なぜ「移動」や「旅」に惹かれるのか。そのことを考える前に、違う場所に行く前の「いまの場所」とはなんだろうかと思いました。旅や移動が、いま戻ってくる拠点が前提にあっての行動なのか、違う拠点を探してのことなのか、それはどちらもありえるでしょう。とにかく、いま自分がいる「拠点」というのがそれぞれあると思います。
私自身は、いま拠点となっているのはおそらく仕事で、そこを拠点としながら、勉強をしたり他のことを考えたりしている。勉強会も映像を撮ろうとするのも、仕事という拠点を中心に考える。そうすると時間とか体力とか考えて行動するようになることが弊害になったりすることもある。自然と自分の一番重点をおくものに寄り添って拠点はできていくのかもしれないけれど、複数の活動をひとつに絞るのは難しい。でも「拠点」のおきかた次第で、やれることの幅が拡がるかもしれないと考えます。場所でも時間でも工夫の余地がある。
「拠点」となるところ、作業場、家族、ネット、会社、学校、共同体、自宅の部屋、さまざまに考えられますが、今回はそれぞれの拠点についての考えを聞かせてください。いま自分にはこういう拠点がある、これからこんな拠点で活動したいと考える、ここを拠点にやると他の活動もうまくいくと思う、理想の拠点はこんなところ。などです。たとえば蓮沼くんはアトリエを借りて制作をしている、林くんはネットで発信をしている、太田くんも新たな拠点をつくろうとしている、そんなそれぞれの活動の具体的な実感も交えてほしいとおもいます。